原価が高騰しているので、卸値も高くなるということですが、急なことで非常に困っています。

もちろん、先方の言い分もわかりますし、先代から良くしてもらっている仕入先でもあるので、関係性を良好に保ちたいという想いもあります。

今後どのように対応すれば良いでしょうか？

【石崎弁護士の回答】

仕入れ先との関係は非常に難しいものがあります。

材料にこだわれば、そう簡単に仕入れ先を変更することはできませんし、それまでの取引での信頼関係もあるでしょうから、慎重に交渉しなくてはなりません。

一方で、経営を考えれば、仕入れ先の言いなりというわけにもいきません。

事前にしっかりと価格を定めておくのは当然ですが、それでも仕入れ先からの価格交渉は避けられないでしょう。

例えば、仕入れ量を増やす代わりに値段を据え置きにしてもらうとか、せめて経過措置として少しずつ値上げしてもらうなど、様々な工夫や提案行う必要があります。

代わりの仕入れ先がなければ、常に新しい仕入れ先の候補を探しておき、そちらとの関係も築いておくことも価格交渉では効果的になると思います。