焼肉・焼鳥・肉バル

焼肉店、肉バル、焼鳥店の経営においては、下記のようなトラブルやお困りごとはありませんか?

●肉の刺身を提供したら、体調を崩したと言われた

●近隣から、煙と臭いを何とかしてほしいと言われた

●グリストラップの汚れが原因で配水管が詰まり、大家から復旧費用を請求された

焼肉店や肉バル、焼鳥店は、どれも外れない大人気の業態です。ただし、肉を扱いますので、煙やにおいをうまく対処しないと、大きなトラブルに至ってしまう可能性があります。ここでは、飲食業界を専門に取り扱い、多くの紛争を解決してきた弁護士が、焼肉店、肉バル、焼鳥店の経営者や店舗責任者、ホールスタッフが知っておくべき、法律知識について解説します。

【よくあるトラブル①肉の刺身を提供したら、体調を崩したので治療費と医療費を払ってほしいと言われた】

新鮮なお肉は、レアや刺身を勧められる場合があります。もちろん、徹底した衛生管理は大前提ですが、お客様の体調などによって、お腹を壊したり、体調を崩したりというケース、どうしても出てきてしまいます。そのような場合は、まずはしっかりとお詫びするとともに、お客様のご体調や通院状況を確認しましょう。一般的には、食事代のご返金、治療費のお支払い、場合によって休業補償といった話を進めていきます。お客様のお怒りが強い場合は、責任者が直接謝罪することも必要です。気を付けたいのは、詐欺まがいの請求です。「病院に行かれて営業停止になったら困るだろう」とゆすりのようなことをされる場合もありますから、怪しいと思った場合には、いつ何を頼んだのか確認するとともに、病院に行ってもらうようにお願いしましょう。食中毒の際に対応してくれる保険に入っておくとある程度は安心です。

【よくあるトラブル②近隣の住民から、ダクトから出る煙や臭いを何とかしてほしいと言われてしまった】

肉を扱う場合、どうしても煙や臭いが出てしまいます。地域の方々で支えられている飲食店は、そのような声を無視できません。居抜きなどではなく、新規出店の場合には、すぐ隣を含め、影響のありそうな住宅、建物には、事前の挨拶をお勧めします。
なお、純粋に法的にいえば、煙や臭いは、普通の人であれば我慢ができないほどひどいレベルに達した場合に、損害賠償が認められます。単純に、焼肉の臭いが好きではない、といった個人的な主観だけでは違法とはならないということです。また、大家さんに対しては、重飲食の場合、管理会社を通して説明済みのため、大家さんとトラブルになることは少ないと思いますが、業態変更をする場合には注意が必要です。将来業態変更を考えているのであれば、当初の契約の段階で、大家さんには相談しておきましょう。

【よくあるトラブル③グリストラップを清掃していなかったため、配水管が詰まってしまい多額の復旧費用を請求された】

肉や油を扱う業態ですと、すぐにグリストラップに汚れがたまります。コストがかかるので、できる限り清掃回数は減らしたいですが、ほっておくと大変なことになります。汚水があふれて、水浸しになってしまえば、お店を開けられなかったり、店の内装に損害が出ます。漏水となれば、大家さんや、下の階のテナントから、損害賠償請求を受ける可能性もあります。そのような場合には、しっかりと弁護士を付けて、適切な範囲で賠償を行う準備をしましょう。また、汚れがたまると、虫害や臭いの原因になります。害虫は、一度居着くと、非常に駆除が面倒です。お店が原因ではないケースでは、大家さんや管理会社に対応を求めることもできますが、原因の究明自体が非常に難しいといえます。汚水槽や雑排水槽などが原因ですと、金や修理にかなりコストがかかるため、大家さん側の対応も鈍い場合があります。

【FOOD LAWYERのご提案】

焼肉店、肉バル、焼鳥店の場合、とにかく肉をメインに扱うことの重要性を認識しましょう。必然的に、周りへの影響も大きくなります。上記のような焼肉店、肉バル、焼鳥店における対策としては、

①しっかりと謝罪はしつつ、本当に原因が自店にあるのか、できる限り調査する。全く心当たりがない場合は、顧問弁護士に対応を一任することで、悪質な請求は予防する。

②近隣住民には一声をかけておき、具体的なクレームや請求が来た場合には、フィルターなどの設備で対応する。相手方が弁護士を付けた場合には、こちらも弁護士に相談する。

③清掃は小まめにする。トラブルになった場合、基本は保険で対応する。保険がない場合、請求に根拠があるか弁護士と精査する。自店が原因でない場合には、管理会社や大家に清掃を依頼する。といった方法が考えられます。


焼肉店、肉バル、焼鳥店のオーナー様、店長様においては、多額の賠償責任を負ったり、大きなトラブルになる前に、飲食店専門弁護士へのご相談をお勧めします。社内研修やその他の法的なトラブルでお困りの方も、お気軽にご相談ください。

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