和食(割烹・天ぷら・寿司)

和食(割烹・天ぷら・寿司)の経営においては、下記のようなトラブルやお困りごとはありませんか?

●外国人客の無断キャンセルがあった

●わざわざ衣をはがしたり、シャリを残す客がいる

●メニューがないため、金額でトラブルになった

和食(割烹・天ぷら・寿司)は、外食としては、高級なお店が多くなりました。日本食特有の作法や暗黙の了解も多いですが、海外からのインバウンド客も増えた現在では、トラブルも少なくありません。ここでは、飲食業界を専門に取り扱い、多くの紛争を解決してきた弁護士が、和食(割烹・天ぷら・寿司)の経営者や店舗責任者、大将や仲居さんが知っておくべき、法律知識について解説します。

【よくあるトラブル①外国人客の団体が予約していたが、当日、無断キャンセルされてしまった】

飲食店のキャンセル問題は、和食に限られませんが、特に和食の場合、仕込みなどの事前準備や、食材も生ものが多く、キャンセルになった場合の損害が非常に深刻といえます。特に、現在では、海外からのインバウンド客が増えていますので、後でキャンセル料を取ろうと思っても、現実には不可能です。キャンセル対策は当然国内外問わず行うべきですが、特に、海外からの団体客については、事前にクレジットカードのオーソリをかけておく(枠を押さえておく)方法や、コースを前提に事前決済しておいたり、デポジットをもらっておくなど、より慎重に対応すべきでしょう。このような対策で、キャンセルがほとんどなくなったという声も聞かれます。対策をせず、キャンセルが起きてしまった場合には、ダメ元でも、相手方の連絡先に弁護士名義で連絡をしてみましょう。回収できる場合もあります。

【よくあるトラブル②てんぷらの衣を外したり、シャリを残して食べる客がいて困っている】

飲食店の場合、基本的には食べ方はお客様に委ねられていますが、和食の場合、割と作法が多かったり、食べ方のマナーがあることが多いといえます。「お客様は神様」といっても、法律上、お店とお客様は対等な立場で契約していますから。お店としてこだわりの食べ方や作法がある場合、それを事前に伝えておくことで、お店として好ましくない食べ方をご遠慮いただくことができます。
突き詰めた場合、事前に合意していれば、作法に従わないお客様には退店してもらうこともできますが、現実問題としてその場で退店してもらうのは難しいと思います。その場合には、注意した上で、次回からのご来店をお断りするなどの方法を取らざるをえません。

【よくあるトラブル③メニューがなかったため、お会計の時に高いと言われてしまった】

和食の高級店ですと、メニューがないことも珍しくありません。行き慣れている人であれば、大体の相場を聞いたり、事前に金額を定めてコースを頼んでおくようにしますが、不慣れな人や外国の方ですと、あとで「こんなにかかるとは思わなかった」というトラブルになることがあります。少し下世話かもしれませんが、高級店の場合、初めてのお客様には、お店から一定の説明をすべきでしょう。最近は高級店では、コースの料金だけ事前に告知し、飲み物だけ価格を明らかにしたメニューを作成しておくことが多いと思いますが、いずれにせよ、初めてのお客様や外国からのお客様に対しては、お互いに齟齬のないように、しっかりと事前に説明するようにしましょう。

【FOOD LAWYERのご提案】

和食(割烹・天ぷら・寿司)の場合、日本の食事を提供する場所でありながら、あまり日常的に利用されることのない高級店となっています。和食特有の作法をいかに理解していただけるかという点も重要になります。上記のような和食(割烹・天ぷら・寿司)における対策としては、①団体客や外国からのお客様には、事前にクレジットカードのオーソリをかけておいたり、デポジットをもらっておくなどの対策を取り、実際に起きてしまった場合には、弁護士名義で督促をかける。②お店としてこだわりの食べ方や作法がある場合、事前に伝えておき、ひどい場合には、その場で退店してもらったり、今後のご利用をお断りする。③初めてのお客様には、お店から料金について説明をするか、外国からのお客様には、メニューを用意しておく。といった方法が考えられます。和食(割烹・天ぷら・寿司)のオーナー様、店長様、大将様においては、お客様への告知方法や、トラブル時の対応方法など、飲食店専門弁護士へのご相談をお勧めします。社内研修やその他の法的なトラブルでお困りの方も、お気軽にご相談ください。

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