バー・クラブ・ラウンジ・スナック
バー・クラブ・ラウンジ・スナックの経営においては、下記のようなトラブルやお困りごとはありませんか?
●酔客との間でトラブルになった
●女性店員が嫌がらせ行為をされている
●会員制で看板も出していないが、インターネットで書かれてしまった
バーやクラブは、夜の街を彩る大人の社交場です。ただ、お酒を飲む場所ですから、酔客とのトラブルや、隠れ家ゆえの問題が出てくる場合があります。ここでは、飲食業界を専門に取り扱い、多くの紛争を解決してきた弁護士が、バーの経営者や店舗責任者、ホールスタッフが知っておくべき、法律知識について解説します。
目次
【よくあるトラブル①酔客が、店の備品を壊したり、店員に暴言を浴びせたので賠償してほしい】
お酒を飲むと、どうしても言動が荒くなったりしがちです。実際に、年末年始などの繁忙期になると、「壁を壊された」とか「女性店員が絡まれた」といったご相談を数多く受けます。いずれも犯罪ですから、お店としては毅然と対応しましょう。ただ、お酒の席ですから、後からですと記憶がないと言われることもあります。必ず、その場で、氏名、住所、連絡先、日時など全て控えて、身分証の写しももらいましょう。可能であれば、「賠償します」といった言葉を交えて、一筆書いてもらうのがベストです。後日、誠実に対応してもらえない場合には、警察に相談することもあり得ます。実際に、弁護士や警察を交えたところで、弁償してもらえたケースも少なくありません。
【よくあるトラブル②女性のバーテンが、常連客からセクシャルハラスメントのようなことをされてしまった】
クラブなどは、女性店員が多く働いています。中には、そのようなスタッフに、セクハラ行為やストーカーを働くお客様もいます。お客様は軽い気持ちやコミュニケーションのつもりでしょうが、スタッフとしては非常に恐怖を感じることもあります。このような場合、まずは、店長や本部のスタッフなど、職位が上の者から、しっかりと警告をすべきです。クラブなどの場合、配置転換などは難しいですから、警告しても嫌がらせをやめないお客様には、お店への出入りを禁じるほかありません。実際に同様のケースで、店長から警告し、次からは弁護士が対応する旨伝えたところ、それ以降の来店はなくなったというものもありました。
スタッフの士気のためにも、お店としては毅然と対応するべきです。そのような場合には、しっかりと弁護士を付けて、適切な範囲で賠償を行う準備をしましょう
【よくあるトラブル③隠れ家が売りで、インターネットでの記載はやめているにもかかわらず、勝手に書かれてしまった】
バーやクラブなど、夜のお店では、お客様にゆっくりと楽しんでもらうために、一見さんを断ったり、インターネット上での露出を全くしていない場合があります。そのようなお店にもかかわらず、勝手にお店の情報や口コミなどを書かれてしまった場合、お店としては、せっかくの売りが台無しになってしまいます。ただ、現在の裁判実務では、お店の情報自体を削除させるのはかなり困難といえます。まずは、そのようなことを勝手にさせないために、お客様を紹介に限るなど、信用できる方だけにしましょう。また、念のため、お客様には、お店の情報や店内の撮影などは禁止する旨伝えることも必要です。それでも書かれてしまった場合には、法的手続きを経て、削除や損害賠償を求めていくことになります。
【FOOD LAWYERのご提案】
バー・クラブ・ラウンジ・スナックの場合、誰にでも開かれているというわけではなく、限られた空間で、お酒と共に、コミュニケーションを楽しむお客様がほとんどであることが重要です。上記のようなバー・クラブ・ラウンジ・スナックにおける対策としては、
①後から記憶がないと言われないように、その場で、氏名、住所、連絡先、日時など全て控えて、身分証の写しももらう。可能であれば、「賠償します」という一筆をもらう。
②職位が上の者から警告し、繰り返されるようなら出入り禁止にする。相手が誠実に対応しない場合は、弁護士と警察に相談する。
③まずは信頼できるお客様だけをお店に入れるようにする。削除を求める場合は、相手が分かる場合には、個別に連絡し、対応してもらえない場合は、すぐに弁護士に相談する。といった方法が考えられます。
バー・クラブ・ラウンジ・スナックのオーナー様、店長様においては、顧客対応や削除要請、法的手続きまで全て代理可能な飲食店専門弁護士へのご相談をお勧めします。社内研修やその他の法的なトラブルでお困りの方も、お気軽にご相談ください。